メンタル界隈≠当たり前の世界じゃない
メンタル界隈の世界に居るほど麻痺しそうになりますが、自助会の世界は決して当たり前で普通の世界ではありません。
主催者と参加者で作った特別で「完全に近い世界」です。
何故なら、自助会は大原則として生きづらさを抱えている参加者を迎え入れる許容性と多様性が大前提にあるからです。
そのため大変居心地は良いです。
<居心地が良い理由>
・その場に居るだけで認めてもらえるから
・何を言っても批判はされないから
・変わった人扱いをされないから
・仲間外れにされるわけでもないから
・主催者含め皆さんが同一目線で自分の味方になってくれるから
・そのため自分一人だけでないと確認をすることが出来るから
・絶対的な安心感(配慮)のある「完全な世界」だから
上記の要素は自助会の世界では当たり前のことですし、この社会の中にメンタルが疲弊している方に向けて必要な世界の一つ(メンタルのセーフティネット)だと当会はこれまでの開催経験を通して確信をしています。
それでも忘れてはならないのは、そんな自助会の世界は外の世界(社会)から見たら決して当たり前の世界ではないということ。
メンタル界隈の外の世界では「不完全な世界」の中で折り合いと落とし処を見つけながらも大人として、家庭人として、社会人として生きていく。
メンタル界隈ではない外の世界(一般層)は基本的に「不完全であることが当たり前の世界」なのです。
そんな不完全な世界で努力や工夫をしながら一生懸命生きている人は多いですし、そこから生き方を身に付けていくのが大王道な生き方なのです。
大前提は「現実の世界>>>自助会の世界」
何のために自助会という世界があるのか?何のために自助会に参加をするのか?
今一度考えてみてほしいテーマです。
当会の主催代表も含め、参加をされる皆様にも各々のライフスタイル、ライフワーク、ライフステージというものがあります。
その中で元来の「自分が向き合う今やるべきこと」というのが必ずあります。
仕事をする、求職活動をする、勉強をする、本を読む、部屋の片づけや掃除をする、家事をする、趣味を追求する、筋トレや有酸素運動をする、ジムに行く、ダイエットに励む、自分磨きなどなど。。。
その過程(やることをやり続けた)を通して「生活が安定した!仕事が決まった!自信が付いた!メンタルが安定した!生活が充実してきた!友達が出来た!パートナーが出来た!」という成果が出てくるものだと思います。
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【精神医療の現場から派生したのが自助会です】
「自分が向き合う今やるべきこと」と向き合い、現実の世界とメンタルヘルスの世界とを使い分けることを前提に精神医療の現場から発生したものがセルフヘルプグループです。
また「自分が向き合う今やるべきこと」が何かしらの事情(メンタルの疲弊、消耗など)で出来なくなっているために、生きる活力(問題対処、自助効果)を得るためセルフヘルプグループに参加をするというのも元来の形です。
そのセルフヘルプグループから派生されたものが精神医療界外による民間団体によって作られた「自助会」です。
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自助会の派生先であるセルフヘルプグループでは「現実の世界と自助会の世界」を明確に線引きし、使い分けるようにします。
何故なら、先にも書いた通り自助会の世界が当たり前の世界になってしまうと現実の世界に対応出来なくなってしまうからです。
セルフヘルプグループから派生して自助会を名乗って主催するたくさんの団体がありますが、元来の自助会の目的というのは「自分が向き合う今やるべきこと、問題の回復に向けた気付きを得る、生きる力の回復」に向けてステップをするためのツールです。
その元来の目的の軸がブレてしまったら、それは何のための自助会でしょうか?
メンタル界外の世界(一般層)に住んでいる人から見たら界隈の事情や背景が見えないために「自助会=傷の舐めあいの場所」と誤解や偏見を持たれている面が正直なところまだまだあります。
当会では私含め、参加される皆様が各々のライフスタイルの中で前に進むための前向きな場所にしたいと思っています。
それ(自分が向き合う今やるべきこと)が出来れば堂々と自信を持って日常を生きれるからであり、自助会としての元来の目的がブレてしまったら、それはもう自助会と呼べるものではないからです。